院長コラム12月号
先日来院された男性患者Aさんは、私がインプラントを十数年前にかなりの本数を
入れた人でした。そのインプラントの一部が食物を噛むと痛いということです。
レントゲンで調べてみると、埋入したインプラントを支えている骨がかなり歯周病と
同じように細菌の感染でやられて無くなって来ています。
よくよくお話を聞いてみると、最近2型糖尿病が進んでいるということです。
糖尿の病気にかかるとあらゆる細菌による感染症に弱くなり、特にたくさんの細菌がいる口の中では
歯周病が進行して、歯茎が化膿し骨が無くなってしまいます。
2型糖尿病という病気は成人病の一つで、高齢化ととともに増えつつあり、日本の成人の10人に1人は
かかっているのが現状です。
無症状で進行するため、気付かないうちに重症化し、血管がボロボロになるなど万病のもとになります。
この病気は早期に発見することが大事で、血糖値の検査を定期的にすることでみつけられます。
生活習慣病の一つなので食事、運動、ストレスなどを改善することで病気を予防できるので個人の努力が
試されています。