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院長コラム5月号

院長コラム5月号

【2018 5月号】

 つい最近、1年半年かけてようやく治療が終わり、定期的な予防通院になった東京の浅草から来る患者さんがいました。来院された時、残っていた歯は上下で7本しかなくその他はインプランが入っていて、そのやり直しの治療でした。期間といい費用といい大変なものでした。一方で、保険の治療で通っていた患者さんで、今月あと1回で払うお金が無くなったので一度終わりにしてくれというケースもありました。医者や歯医者に行くにはお金がかかります。その上、身体的な苦痛も伴うのでかからないに越した事はない訳です。

 このようにほとんどの人は、病気になってしかもかなり進行してから病院や診療所に行きます。自分では、どうする事も出来ない状態になるまで医者や歯医者に行きません。私の担当している患者さんも、ほとんどそういったケースですが、もっと早く来院してくれれば治療期間も費用もずっと少なくなるのにと思います。

 虫歯を放っておくと穴があくように、どんな病気でも症状が出てきたということは身体の抵抗力が病気に負けつつあるということなので、自分の身体の調子を見つめてこれ以上無理をしたら身体が壊れると考え、休養や栄養をとって体の回復につとめれば身体の免疫力が上がり病気にならずに済む事になります。

 歯の場合は、しみるとか噛み合わせると少し変だとか、口臭がする、歯茎から出血するといった所が、病気になるかならないかの境目になります。例えば、歯の表面では、お口の中の唾液がカルシウムを出し入れして歯を守っています。そこで、しみてきたというのはカルシウムのバランスが崩れ、カルシウム不足で虫歯になるよという大事な警告の一つなのです。私は耳を澄まして、身体の中の声を聞いて未病のうちになんとかするのが、お金と時間を節約する生き方だと考えています。


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