院長コラム7月号
歯の抜けた後に人工の歯を入れるには、多くの方法があります。
例えば入れ歯、ブリッジ、インプラントです。歯科医院側としてはいずれの方法も、元の自分の歯と同じ位噛めるように作る訳で、患者さんの希望に合わせて保険で作るケースと、より快適で使い勝手の良さを求めて自費に挑戦するケースがあります。大抵の場合、納得のいくものがお口の中に入りますが、作るドクターによる違いで差があるとお気づきになっていると思います。
長年、私が歯科医をやりながら沢山の後輩を育ててきて感じるのは、
歯科医は多くの患者さんを診療し、経験を積み重ね、勉強、努力をする事で腕を上げ成長します。では経験が長ければ上手になるのか?というとそうとも言えず、その人の患者さんを想う心の優しさ、仕事が好きとかの人間的な要素が大事で、技術や知識に差が出てきます。歯科医療は医学の知識に加えてもの作りをすることが多いので、ていねいさとかまめさとかいった性格的なものが重要なポイントになると考えられます。
そのようなわけで世間には沢山の歯科医院がありますが、自分の食と
健康を左右するお口の中の治療を任せるためには、どこの医院が良いか判断するのはとても難しいと思います。病気は歯科医と患者さんが協力して治すものなので、行きつけの歯科医と診療法についてとことん話し合って決めるのが良いと思います。
私達歯科医も患者さんから質問や苦情を受けることで、勉強させて頂いているのです。