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院長コラム8月号

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今は夏休みです。小さな子供達がお母さんと一緒に治療を受ける風景が

よく見られます。なかなか口を開けてくれなくて、治療が進みません。

大きな穴が空いていて、食べ物が詰まるたびに痛むようです。お口の中のバイ菌が歯の頭を溶かし、神経にまでいっているようです。

 歯の根は顎の骨の表面にある、歯槽骨という骨の中に埋まっていて、動かないように固定され、中に管があり血管や神経を通る構造になっています。その顎の骨の中から、細い血管が伸びていて、根管の中に入り血液を送り込む事で、歯を養い侵入したバイ菌を退治します。必然的に血流が少ないので、バイ菌を退治する力は弱く、一旦感染するととても治りが悪くなります。

 根の治療をする時は、お口を開けたままにして下さいね、と要求されます。根管にバイ菌が入るのを防ぐ為です。小さな子供はそんな事できません。治療する側の素早い治療が要求されますが、ほとんどのケースでバイ菌の侵入を防ぎきれず、再発を繰り返します。大人の歯も同じく、バイ菌に弱いので、治療時間と費用をかけた割に成功率は高いとは言えません。

 なので虫歯は神経の治療をする前のレベルで歯の治療を終えてしまうようにするのがベストです。痛くないから大丈夫という考え方ではなく、何でもない時にチェックを受けて虫歯にしないか、表面が虫歯にかかったくらいで治療をしてしまうのが、歯を生涯残す為に良いと考えています。

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