院長コラム1月号
あけましておめでとうございます。今年も歯科医療を通して、お口の中の健康づくりをし、全身の健康につなげる努力をしたいと思います。
歯が沢山残っている人は、確実に健康長寿です。
なぜかというと歯があれば、なんでも良く噛み、アゴもよく動かすからです。お口の中には唾液を出す器官がいくつもあり、食事の刺激で1日あたり、1リットルから1.5リットルもの多量の唾液が出ます。その中には、食物の消化吸収を助ける物質だけでなく、免疫力を高める物質が入っていて、ガンなどの病気から体を守る働きをしています。唾液の量は、噛む回数が大事なので、一口入れたら30回を目安に、硬めの噛みごたえのある食材を噛んでみて下さい。
一方、アゴの運動はその周囲にある血管を刺激して、脳へ血液を送り込む働きをしています。認知症は、脳の血液不足が原因なので、アゴの運動は、認知症予防にとても効果があります。
今の歯科医療の進歩は、虫歯や歯周病治療で歯を残す技術もさることながら、歯を失った場合も、義歯やインプラントを用いて、噛む能力を復元できるようになってきていて、噛める喜びや楽しさを味わうことができます。