院長コラム10月号
人の身体は、筋肉や内臓などの柔らかい組織と、歯や骨などの硬い組織からできています。生き物は、自然治癒力という自分で自分の身体の故障を治す力を持っています。その力の素となるのは血液です。
血液は身体中に栄養や酸素を運ぶ働きをすると同時に、傷を治したり身体の中に貯まる
いらないゴミの掃除をしています。
外からウイルスや細菌が入ってくると、血液がかけつけ攻撃した結果、多量の死骸や白血球のゴミが出たり、古くなって使われなくなった自分自身の細胞もゴミになるので、それらを片付けて身体の中をキレイにするのも血液です。
このようにして血液は、人間の健康を保つ働きをしていますが、歯科の扱う歯やあごの骨については、削ってもほとんど出血しないので自然治癒の例外です。
つまり、虫歯は放っておいても自然に治らないし、又あごの中に入った細菌はなかなか死なず、放っておくと病気が進んでしまう事を意味します。
なので歯科治療は予防することが大事で、もし病気になってしまったら、早いうちに治療したほうがいいというのは、血流の量に問題があったのです。