院長コラム2月号
先日、順天堂大学医学部名誉教授の奥村先生の公演を聞きました。
「免疫と長生き」というたいへん面白く、参考になるお話でした。
免疫というのは、身体の外や内側からやって来る敵に対して戦う軍隊や警察のようなもので、T細胞はミサイル部隊、B細胞は地上軍、NK細胞は日頃からパトロールをして敵を見つけ、やっつける警官の役割りをします。
新型コロナウイルスは、口や鼻の粘膜から身体の中に入ってきますが、日頃から健康に気をつけて、正常な免疫力を持っている人ではNK細胞が即座にウイルスを発見し、やっつけてしまいます。
つまり、コロナに感染はするが発症はしません。さらに免疫軍隊がすごいのは、敵(ウイルス)の情報をしっかりと記録して、次の攻撃に対してミサイルを用意することです。これを抗体が出来たといいます。
免疫力をつけるお話しもありました。高齢者は、高血圧、高コレステロール、高脂血症など、加齢に伴って上がってきますが、それは身体が必要とするからで、個人の特性を考えずに、一律に値を決めて