院長コラム11月号
若い頃、体調不良で入院せざるを得なかった時、検査時、歩けるのに車椅子でということがありました。
車椅子に乗せると、勝手に動けなくなるので管理しやすいのかなと思いました。
もう一つ、寝たきりの人がほとんどの病室を訪れた時、食事は粥状のものを口に流し込み、
入れ歯があっても使っていませんでした。これも管理上の問題かと思う出来事でした。
トイレも紙おむつなのでしょうね。
歳をとると誰も例外なく、人の助けを借り、生きていて、全てを管理されることになります。
その時、家族、病院、施設のどこに身を寄せても、人とお金が不足していて、
人に優しい介護などという安心なところはありそうもないです。
つまり、お世話する側もギリギリなのだと思います。
そこで、他所に安心できるところが無いなら、まだ自分でできるうちに
先のことを考えてなんとかするしかありません。
他人にお世話にならないように、燃え尽きるまで、体力と気力を鍛えて、
自分1人で生きる覚悟をする必要があります。
平均寿命と健康寿命の間、つまり介護されて生きている期間が8年間もある
現実をよく見て、早めの対策をする必要があります。