院長コラム12月号
子供はどうしてあんなにも動き回れるのだろう、自分もああして動きたい!と羨ましく思ってしまうように、この頃私は動けなくなってきています。体も心も動くのが億劫になっています。世間は動きなさいよ。テレビばかり見てないで、運動しなさいよと背中を押しています。確かに運動しないでじっとしていれば体は楽だし、膝や腰の痛みを我慢しなくて済みますがそれでは心身が衰えて、老化が急速に進みます。
反対に、ラジオ体操をするとか、歩くとか、ものをよく噛んで顎を動かすとか、カラオケに行って大きな声を出して歌うとか、最近あちこちにあるお店のマッサージを受けるとか、あるいは内科のお医者さんや歯医者さんに出向いて体のケアにかこつけて、人に接することもいいと思いますが、何でもいいから体を動かすことが大事だと考えています。
それは、体を動かすことで身体中を流れている血流を良くすることができるからです。
例えば、食事で顎をたくさん動かす、他人とたくさんおしゃべりをすることで、脳に血液をたくさん送れます。そうすることで認知症予防につながります。血液は体の隅々に酸素と栄養を送り続けるだけでなく、体に溜まった老化物質を外に出す役目もしています。
例えば、しみやしわ、疲労、物忘れは血液による身体のお掃除がうまくいってないからです。運動することで血液をたくさん送り込んで、体を掃除して元気にするすることが大切です。