院長コラム4月号
今、高齢者にお一人様が増えて社会問題化しています。
人生に希望やエネルギーに満ちていた若い頃、1人でも何とかなる、人付き合いなんて面倒臭くてやっていられるか位に考えて、多くの人が国の政策も手伝って、他人との付き合いを軽んじてきたように思います。
しかし、高齢になって体力も落ち、体の異変も感じて、人生の残りの時間も見えてきた昨今は、なぜかやたらと人が恋しい。
私は、いつまで仕事するのかと若い者から聞かれると、体力・気力の続くまでと答えています。他の誰かに何かをしてあげられると言う喜び、人と人の結びつきを作れる仕事をしている事のありがたさをいま身に染みて感じています。
一般に、自分の今生きている本当の喜びあるいは生きがいは、他の人と一緒に何かをすること、他の人に何かをしてあげられるということが大事だと思っています。
1つのお話しですがたまたまお金があって、超高級な高齢者施設に入って、
充分満たされた生活を送ってるような人でもお一人様では、人生の生きがいをなくし、いつお迎えが来てもいいよって言う気分になるのではないかと思います。