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院長コラム9月号

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歯はそれぞれ大切な役割を持っています。例えば、ライオンなどの肉食獣は、犬歯が発達していて、生きた獲物を食いちぎるために大きく丈夫にできています。一方、象などの草食獣は臼歯が発達していて、草のような繊維質をすりつぶすことができるようになっています。そして野生動物の場合は、それらの歯が失われると即、死につながります。

人間の場合、どの歯が失われるとダメージが大きくなるのか。多くの患者さんを見た実感では、奥から2番目の第一大臼歯と思われます。この歯は子供の歯が全部生え揃った頃、すぐに乳歯列の1番奥に永久歯として生えてきて、

成長盛りの子供のエネルギー確保に働き始めます。したがって、他の永久歯に比べて、働く期間も仕事量も格段に多いので、虫歯、歯周病、破損などに耐えています。もっとすごいのはこの歯は根が3本あり、その位置をキープして、他の歯が動き出すのを防いでいます。従って、第一第臼歯が失われると、他の残りの歯はそのより所を失って動いてしまい、お口の中のバランスが崩れて、エネルギーを取り込む能力が著しく低下します。

残念ながら、多くの高齢者は、この歯を失っていて、エネルギーを取り込む能力が低下しています。食は命につながり、健康長寿にもつながります。ぜひとも第一大臼歯に注目してみてください。

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